STEM 教育とは、ロボットや IT 技術に触れて「自分で学ぶ力」や「論理的な思考」を養う新時代の
教育と言えそうです。この言葉が世界的に広まったのは、2009 年にオバマ前大統領の演説でこの STEM 教育の重要性を強調したことに端を発します。
S:Science T:Technology E:Engineering M:Mathematics
それぞれの頭文字を取った言葉で、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した言葉です。
「コエテコ」より https://coeteco.jp/articles/10070
アメリカではその頃から STEM 教育で世界をリードしてきましたが、重要視する理由は IT 関連の人材不足からでした。世界的に成長する IT 産業で、アメリカは世界をリードしたかったのです。その結果として、Apple や Amazon、Google や Facebook など巨大 IT 企業が世界をリードしている要因になったのかもしれません。アメリカではこれら GAFA と呼ばれるような会社で働く人材を養成してきたのです。
教育の本質という観点からこれらがいいか悪いかは別として、STEM 教育にのってロボットや IT の技術や知識を得た子どもたちは、成人して高収入を得ていることは間違いないようです。もちろん、高収入を得ることが人生の目的ではありません。賛否あるとはいえ、国際ビジネスの場で IT 競争に負ければ、日本の子どもの貧困はまた一層深刻になることも考えられると思います。ちなみに、日本も STEM 教育を強力に進めようとしていますが、アメリカや中国にはかなりの遅れをとっています。年数にして 10 年は遅れているとも言われます。
注)STEM に A(Art:アート、教養)が入り、STEAM と呼ばれてもいます。